幕別町は十勝のほぼ中央から東と南に広がる町です。パークゴルフ発祥の地として、そして虫類地区でナウマン象の化石が発掘されたことでも知られる町です。
「一糸(いと)」があるのは、帯広市の東に隣接する札内(さつない)エリア。JR札内駅北口に近い閑静な住宅街にあります。
一糸(いと)
一糸がオープンしたのは2016年。小さな民家を改築した佇まいに、藤紫色の店頭幕とのぼりが目印です。一糸という店名には「人と人とを、想いで紡ぐ、一本の糸になりますように」という願いがこめられています。
一糸が作る洋菓子は、旬の素材や和の素材で作るものが多く、それが特徴となっています。また「贈りものとして、贈られた人も贈った人もうれしくなるお菓子」もコンセプトです。
一糸のショーケースは、季節を映すおいしいこよみです。行くたびに、旬のケーキに出会えてうれしくなります。春はヨモギや桜のスイーツ。夏は福島産の桃、秋は長野産シャインマスカットや愛知産イチジクを使ったケーキ、地元幕別産リンゴのアップルパイなど…。その時期にしか味わえないおいしさが並びます。
またオープン以来、一糸の顔として人気を博している、和素材を使った洋菓子も見逃せません。いずれも吟味した素材を贅沢に使い、繊細な味わいを醸すものばかり。ロールケーキもプリンも、その装いはシンプルながら、ひと口食べるとハッとしてしまう。それが一糸の定番スイーツです。
ぐるりと回るうちにこころが弾んでくる一糸の焼き菓子コーナー。パウンドケーキにフィナンシェ、フロランタン、クッキーにサブレ、ビスコッティ。こうした焼き菓子にも、抹茶や甘納豆、黒ごまなどの和素材を取り入れたものが多く、一糸らしい個性があふれています。日常のティータイムにもギフトにもおすすめです。
小米雪(こごめゆき)
一糸を代表する定番菓子のひとつが、北海道産の米粉を使ったクッキー「小米雪(こごめゆき)」です。お口の中でホロホロと溶けてゆくきめ細やかな食感が特徴で、てん菜糖と黒糖、そして十勝産バターが競演して織りなす深い味わいが余韻を残します。
一般的なスノーボールクッキーで使われるショートニングや添加物を一切使わず、ひと粒ひと粒手で丸めて作るのが一糸流。パティシエの心意気を感じるその味わいは、「和三盆」と「抹茶」と「きなこ」の3種。各8個入り470円です。
さらにうれしいのは、パッケージが季節で変わること。春夏秋冬、4種の絵柄にもなごみます。
想糸(そうし)ロール
和が香るロールケーキ、「想糸(そうし)ロール」も一糸の看板菓子です。写真の「ほうじ茶」のほか「柚子」、「抹茶」と3種あり、いずれもスポンジには十勝産小麦粉と米粉も使用しています。だからふわふわでホロホロ。独特なくちどけに驚きます。
おすすめの「ほうじ茶」は、生地にブレンドされたほうじ茶の茶葉が香ばしく、中のクリームに巻き込まれた北海道産黒豆のグラッセも絶妙なアクセントになっています。各1本1,200円。
フィナンシェ
焼き菓子で迷ったら、リピーター続出の「フィナンシェ」をどうぞ。いつも6種ほどそろい、いずれも中はしっとりきめ細やかでバター風味がリッチ。ハチミツならではのやさしい甘さがたまりません。
おすすめはやはり和素材を使った個性派フィナンシェ。写真左の「抹茶と甘納豆」180円は、独自の製法で知られる八女(やめ)抹茶をふんだんに使ったもの。くり豆、花豆、いんげん豆の甘納豆が、豊かな抹茶風味と好相性です。
写真中の「ほうじ茶」160円は、ほうじ茶の香ばしさとシナモンの香りにほっとする1品。上に乗ったクルミの味わいもポイントです。
写真右は「黒ごま」160円。見た目のインパクトに負けず、香り立つごま風味が心をとらえます。
なめらかプリン
十勝産牛乳を使い、極限までなめらかさを追求した「なめらかプリン」270円も定番人気です。淡雪のようなミルク層の下に、卵のコクが生きるぷるぷるカスタード。これはもう、飲めそうな究極プリン。ほか「黒ごま豆乳プリン」290円もおすすめです。
いちじくのショートケーキ(季節限定)
毎年秋の訪れとともに登場する「いちじくのショートケーキ」は、ジェノワーズショコラとキャラメルクリームで作る季節限定ケーキです。ふわふわのチョコスポンジとミルキーなクリームが、いちじくの上品な甘さを引き立てています。8月末~10月上旬ころをお楽しみに。
日本の旬や、北海道と十勝のおいしい素材で作る「一糸」のおいしさはほかにもたくさん。ぜひ会いに来てください。
一糸(いと)
℡0155-66-7290
幕別町札内中央町528-12
営業時間/10:30~18:00
定休日/木曜日、第2・第4金曜日
駐車場/5台
※地方発送可能商品あり、ホームページまたは電話でお問い合わせください。