十勝池田町

銘菓「バナナ饅頭」が有名な池田駅前の【レストランよねくら】は、ステーキや洋食、名物駅弁にもファン多数。

バナナ饅頭

池田町は十勝平野のほぼ中央から東部に位置する町。山並みや田園風景が美しく、町営でブドウ栽培とワイン醸造を行うワインの町として知られています。
今年のNHK大河ドラマで脚光を浴びる江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜の5男である池田仲博(なかひろ)侯爵が、1896(明治29)年に池田農場を設立したことで開拓が進んだ町です。
とかち帯広空港から池田町市街地までは車で約40分。道東自動車道を利用しての移動では、「池田IC」で降りると10分ほどでアクセスできます。
池田町中心部から「ワイン城」の愛称で親しまれる池田町ブドウ・ブドウ酒研究所へも車で数分とほど近く、ワイン試飲やグルメ、展望などを楽しめます。

よねくら外観

レストランよねくら

「レストランよねくら」はJR池田駅を出たらすぐ正面に見える、ランドマーク的なレストランです。創業は1905(明治38)年という老舗。この地に北海道開拓のための鉄道が敷かれ、池田駅が開業した翌春に、「よねくら」の初代が弁当の立ち売り販売業を始めたと伝わっています。
現在は十勝ワインとステーキや洋食のランチ&ディナー、そして創業時から続く駅弁や銘菓「バナナ饅頭」で親しまれています。

駅JR池田駅は根室本線の駅で、特急おおぞらを含むすべての列車が止まります

 

バナナ饅頭
バナナ饅頭

池田町銘菓となる「バナナ饅頭」が登場したのは、「よねくら」が弁当販売を創業してから数か月後。明治38年ころのことでした。バナナは高級でなかなか手が届かなかった時代に、バナナの味や香りを、旅行者や開拓者たちにも楽しんでもらいたいと、初代店主が苦心の末に考案してからもう120年以上…。今も当時と同じ原料と手焼き製法で作られています。

「バナナ饅頭」はなんといっても箱を開けた瞬間から漂うバナナの香りと、しっとり風味豊かな生地、そして十勝産手亡豆(てぼうまめ)で作る中の白あんの調和が魅力です。レンジやオーブントースターで温めるといっそうおいしくなります。

バナナ饅頭「バナナ饅頭」は16個入り1,240円、8個入り620円(各税込)

 

「レストランよねくら」の定休日・木曜は、近所のサラダ館池田駅前店で「バナナ饅頭」を購入できます。たまたま木曜日に池田町を訪れた方はこちらでどうぞ。

「バナナ饅頭」はレストラン内でいただくこともできます。午前中だと製造直後のタイミングに当たることがあり、その際だと表面はパリッとして中がしっとりの焼き立てを味わえます。店内では8個・ミルク付き670円。

カットステーキセット
カットステーキセット

十勝ワインとステーキ、洋食が定番の「レストラン よねくら」が開店したのは1976(昭和51)年。現在腕を振るうのは4代目である株式会社 米倉商店 代表取締役の米倉寛之さんです。

地元ファンでにぎわうランチタイム(11時~14時)には、7~8種のランチメニューがラインナップしています。
どれもおすすめですが、ひとつピックアップするなら「カットステーキセット」です。分厚い牛サガリ肉はやわらかで、フランベで使う池田ワインの香りがアクセント。醤油ベースの和風ソースがまた絶妙です。だし香るおみそ汁と食後のコーヒー付きで1,100円(税込)。

このほか「ハンバーグセット」や「ポークチャップセット」、「カツスパ」も定番人気です。さらには期間限定の「煮込みハンバーグセット」1,200円も気になる1品。ある時にはある、このメニューに会えたらいいね!

内観木の温かさがあふれ広々とした「レストラン よねくら」の店内

 

ランチタイム以外のグランドメニューも、「牛サガリステーキ」や「ポークジンジャー」「ポークカツ」などのセットメニューのほか、特製カレーにパスタ、丼物まで多彩です。

旅行者に人気のいけだ牛ステーキは現在品切れ中ですが、観光シーズンが再び幕明けたころに再開予定なので、随時お問い合わせください。ワインおりの飼料を食べて育つ褐毛和種のおいしさをお楽しみに。

特製ステーキ弁当
特製ステーキ弁当

駅弁屋さんから始まった「レストラン よねくら」は、今も駅弁を販売しています。売れ筋の「特製ステーキ弁当」1,200円は、牛肉を十勝ワインに漬け込んで焼いたステーキのお弁当です。香ばしくジューシーなおいしさを楽しめます。

お店からのテイクアウトはもちろん、特急おおぞらの乗客が事前予約をしておくと、池田駅の停車時に出来立ての温かい状態で届けてもらうことも可能です。うれしいことに1個から注文OK。ただし今現在は昼時間帯の列車お届けを控えていますので、詳しくはお店にお問い合わせください。

もう一つ、よねくらを語る時に欠かすことができないのが120余年愛され続ける「親子弁当」700円です。開業直後の池田駅で初めて売られた駅弁がこの「親子弁当」でした。ちなみに当時の価格は30銭だったとか。今も地元ファンたちが買い求めるロングセラー商品です。

「親子弁当」は特急おおぞらへのお届けを行っていませんが、「ステーキ弁当」と一緒に注文する場合は届けてもらえます。

「特製ステーキ弁当」も「親子弁当」もテイクアウト商品ですので、池田駅に降り立った際やドライブ途中などにぜひ味わってみてください。この場合、直接来店してからオーダーをしても、混んでいなければ10数分程度で受け取れますが、混雑時は時間がかかってしまうため、事前予約が安心です。

内観

時代を超えて親しまれる「バナナ饅頭」と、名物駅弁。そして十勝ワインとステーキ、洋食。いくつもの魅力でその時々を楽しませてくれる、池田町の「レストラン よねくら」です。

TEL015-572-2032
池田町大通1丁目27
営業時間/9:00~20:00
定休日/木曜日
駐車場/15台
席/60席以上
※地方発送可能商品あり、ホームページまたは電話でお問い合わせください